GMOグローバルサインとネクスウェイは4月19日、同日より業務提携を開始したことを発表した。
今回の提携により、GMOグローバルサインが提供するAI(Artificial Intelligence:人工知能)による顔認証を用いてオンラインで本人確認を完結できる「GMO顔認証eKYC」と、ネクスウェイが提供する本人確認書類の突合確認や機微情報のマスキングなどに対応する「本人確認BPOサービス」のシステム連携が可能になる。
これによって、eKYC(electronic Know Your Customer:電子での本人確認)を含む本人確認業務が必要な事業者は、eKYC対応後の書類審査から反社チェックまで、本人確認業務の全工程をワンストップで実施できるようになるという。また、同サービスは本人確認の受付件数に応じた従量課金制で提供するため、事業規模に応じた業務コストでスモールスタートが可能だ。また、GMO顔認証eKYCはAPIに対応しており、導入負荷を軽減しながらスムーズな導入を支援する。
矢野経済研究所が2021年7月に発表したeKYC市場に関する調査によると、2020年度の国内のeKYC市場規模は40億8300万円であり、2024年度には63億円に達すると試算されている。一方で、eKYCに対応した後の本人確認書類の真贋性確認、本人確認書類と申請情報の突合確認、eKYCの判定結果を踏まえた総合的な判定作業については時間と手間がかかり、新たに本人確認が必要なサービスを始める事業者は業務フロー構築や人員教育に要する負担が大きい。
こうした背景を受けて両社は、eKYCに関わる業務負荷の軽減を目的として、本人確認業務に必要なツールと確認作業支援のBPOサービスをワンストップで提供する業務提携に至ったとしている。