JR西日本は4月18日、新幹線における「自動運転技術による安全性と輸送品質の向上」の実現に向けた技術の開発について発表した。

同社は技術ビジョンのめざす姿として、「人と技術の最適な融合」を掲げ、「自動運転技術の開発に取り組んでいる。将来、新幹線に自動運転を導入することにより、新しい技術と人が協調し、人はその強みを発揮できる仕事に集中することで、安全性と輸送品質の向上を目指す。

さらに、人口減少時代を見据え、新しい技術の活用により生産性の向上を進め、将来にわたって持続可能な鉄道システムの構築を目指す。

現在は、自動運転機能の要素技術開発として、新幹線車両を自動で加速・減速させ定められた位置に停止させる制御装置や、車両に発生した異常を自動的に検知し、安全に停止させるためのシステムの検討が行われている。

開発中の自動運転機能を検証するため、北陸新幹線 白山総合車両所において、2022年度より現車を用いた実証実験を実施する。実証実験では、車両所敷地内で自動運転機能により新幹線車両を走行させ、機能の評価ならびに課題の抽出を行う。

車両はW7系1編成（12両）を用い、実証実験は運転士が乗務した状態で行われる。

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