PwCあらたは、4月19日、新入社員研修の際のコンテンツとして、新人がどのように先輩社員に ‟ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)”しながら資料作成などを進めるべきかといった、業務の進め方を体感しながら学べる、VRを活用した研修プログラムを開発したことを発表した。

今年6月に実施する新入社員デジタル研修から取り入れられ、新入社員はVRゴーグルを使用してコンテンツを視聴する。以降、毎年実施する新入社員デジタル研修に組み込んでいく方針。 この研修は、PwCあらたで若手社員からの発案で導入したバーチャル・オフィス・ツールも体験し、オフィスだけでなく仮想空間を活用した社内コミュニケーションの在り方についても学べる内容になっている。

  • VRコンテンツのシーン 出典:PwCあらた有限責任監査法人

これらのコンテンツを活用した実践的な研修は、仕事を進めるにあたって大切なことは何かを効率的・効果的に学習し、オフィスワーク、リモートワークに関わらず、コミュニケーションを円滑にして生産性を上げていくことを目的としている。新型コロナウイルスの発生により社員の大半がリモートワークに移行し、OJTによる人材開発が難しくなるなか、実践的な学習の重要性が高まったことを受け、2020年6月にPwC USでVRを使った研修効果が高いという調査結果が得られたことも参照し、VRの導入に踏み切った。

今回作成したVRコンテンツでは、クライアントにコンサルティング業務を提供するチームに入った未経験のスタッフをモデルに、適切な報告の方法を先輩社員より指南されるシーンや、資料作成に関する先輩社員とのコミュニケーションがうまくいったケースとうまくいかなかったケースをVRで体感できるという。