データサイエンティスト協会は、4月18日、2021年9月10日~21日に実施された、国内企業におけるデータサイエンティストの採用に関する調査結果を発表した。
この調査は、2019年から企業の人事部門に対してデータサイエンティストの採用について調査しているもので、今回で3回目となる。
今回の調査では、「データサイエンティスト人材の増減と内訳」、「データサイエンティスト採用の充足度」、「データサイエンティスト人材の育成・研修制度」、「今後増員したいデータサイエンティストのタイプ別内訳」、「今後3年間で採用・育成したいデータサイエンティストの人材像」、「今後3年間で採用したいデータサイエンティストの人材像(中途採用)」という6項目に分けてアンケートが実施された。
データサイエンティストを直近1年で増やした企業は41%でコロナ禍でも堅調である。その内訳は、社内の異動、育成が最も多い割合となった。その一方で、目標通りデータサイエンティストを確保できなかった企業は62%で昨年よりも拡大しているという。
またデータサイエンティストの人材の育成・研修制度として、社内外の研修制度を提供している企業は昨年と比べて減少した。 今後増員したいデータサイエンティストのタイプとしては、ビジネスタイプが36%、アナリストタイプが28%、エンジニアタイプが34%であり、今後、採用・育成したいデータサイエンティストは「ビジネス課題解決を得意とする人材」が最も多く43%で過去最高水準という結果になったという。
中途採用では「経験者のみ」を採用する企業の割合は72%と昨年から続いて高い水準が続いているようだ。