GNUは現地時間2022年4月15日、Coreutils(GNU Core Utilities)バージョン9.1をリリースした旨をメーリングリストで報告した。Coreutilsはファイル操作を行うcp、テキスト内容を表示・編集するcat、システム操作に類するpwdなど各種コマンドを集めたパッケージである。ソースコードはgzip形式やxz形式が入手可能。また、ミラーFTPも利用できる。
Coreutils 9.1は多岐にわたるバグフィックスや動作変更を含んでいるが、新機能と改良点に注目すると、ddがFreeBSDと同じ動作するエイリアスのサポートや、dircolorsが環境変数LS_COLORSのカラーコードに従って表示するオプション、環境変数COLORTERMを参照するようになった。改良点はcpやmv、installを使用してディレクトリをコピーする際は、競合状態を回避するためにopenat()システムコールを使用。printfによるマルチバイト文字の数値表示をサポートした点が目立つ。