BeeXは4月15日、2022年2月期(2021年3月1日~2022年2月28日)の通期決算説明会をオンラインで開催した。説明会には、同社代表取締役社長の広木太氏が出席し、2023年度の業績予想を発表した。
同社の2022年2月期の売上高は前期比7.3%増の43億5400万円、営業利益は同17.2%減の2億7400万円、経常利益は同21.1%減の2億6000万円となった。
広木氏は、「2021年2月期は大規模クラウドインテグレーション案件の取り扱いがあり、また高い利益率だったこともあって、2022年2月期の売上総利益率は低下した。しかし、創業以来、売上高は順調に拡大し、経常利益も増益基調にある。2017年2月期から2022年2月期6期のCAGR(年平均成長率)は売上高が65.4%で、経常利益は54.2%となる」と説明した。
サービス別の売上高は、従来から事業を展開しているクラウドインテグレーション事業は減少したものの、定期収益が見込めるストック型事業のクラウドライセンスリセールとMSP(マネージドサービスプロバイダー)は前期比で増加した。
また、ストック型ビジネスを支える顧客数も増加している。クラウドライセンスリセールのアカウント数、MSPのユーザー数ともに増加傾向にある。「現在、ストック型ビジネスに強みがあるが、フロー型も含め、双方の売上・利益を伸ばしていく」と広木氏。
2023年2月期の業績については、売上高が前期比20.4%増の52億4300万円、営業利益が前期比2.7%増の2億8100万円との予想が示された。クラウドインテグレーション、MSP、クラウドライセンスリセールの全サービス区分で増収を見込む。
一方で、クラウドソリューション事業拡大の推進訳となるエンジニアの採用を積極的に実施するため、人材紹介会社に対する紹介手数料や求人サイトへの求人広告出稿費用などの採用にかかる費用の増加も見込んでいる。
クラウドインテグレーション事業では、自社での営業または大手システムインテグレーターとの協業による新規案件の獲得を進めるという。
クラウドライセンスリセール事業、MSP事業では、クラウドインテグレーション案件からの誘導による新規契約の獲得、既存顧客からの追加契約の獲得をねらう。このほか、BeeXが提供するライセンスリセールとMSPのサービスパッケージ「BeeXPlus」の拡販による新規・追加の契約獲得も目指す。
加えて、2022年4月13日に提供を発表したセキュリティソリューションなど、新規サービスの提供による事業拡大、既存顧客の売上向上も図る。