ルネサス エレクトロニクスは4月14日、PCI Express 6.0(Gen6)仕様に対応したクロックバッファ「RC190xx」11製品ならびにマルチプレクサ「RC192xx」4製品を発売したことを発表した。
PCIe Gen6では、64GT/sという高いデータレートをサポートする一方で、RMSジッタが100fs未満という低いクロックジッタ性能が必要とされるが、2シリーズともに4fsの付加ジッタ、1.4nsの入出力遅延、35psの出力間スキュー、-80dBの電源電圧変動除去比(PSRR)(100kHz時)といった特徴を有しており、堅牢なシステム設計を実現するとしている。
また、最小3mm×3mmの小型パッケージで提供され、従来製品比で30%の省スペース化を図ることができるとするほか、SMBusアドレスの選択による複数のデバイスの容易な使用や、SMBusライトプロテクト機能によるシステムのセキュリティの向上なども可能としている。さらに、信号喪失(LOS)出力による、システムの監視と冗長性のサポートや4線式サイドバンド・インタフェースによる高速シリアル出力の有効化/無効化とデバイスのデイジーチェーン接続、Power Down Tolerant(PDT)機能とFlexible Start-up Sequencing(FSS)機能により、システム異常時の正常な動作の確保といった特徴なども有しているとする。
なお、同社ではこれら2シリーズを活用して、Intelの最新世代Xeon CPUプラットフォーム向けに電源とタイミングソリューションを提供する新たな「ウィニング・コンビネーション」を提案しており、これによりPCIe Gen6システムの設計の負荷を軽減し、開発期間の短縮につなげることができるようになると説明している。