日本ヒューレット・パッカードは4月14日、エッジからクラウドにわたりas a service(アズ・ア・サービス)を提供する「HPE GreenLake」事業の方針と最新動向に関する説明会をオンラインで開催した。
グローバルで採用が進む「HPE GreenLake」
まず、日本ヒューレット・パッカード 常務執行役員 Pointnext事業統括(兼)ストラテジック・アライアンス統括 本部長の小川光由氏がグローバルのビジネス状況を振り返り「2022年第1四半期(昨年11月~今年1月)時点におけるas a Serviceの受注金額の年間成長率は昨年同期比で136%成長し、Arubaネットワークの顧客がHPE GreenLakeに統合されたことで12万超のユーザーを抱えている。また、販売可能なパートナー数は900に達し、顧客維持率は96%と高い水準だ」と胸を張る。
直近におけるHPE GreenLakeの採用例として、ジェーシービーが顧客接点を支えるMyJCBサービス基盤の最新化を図るため、「HPE Superdome Flex 280 サーバ」や「HPE Primeraストレージ」などを導入したほか、世界第4位の決済プロバイダーのWorldlineでは無停止型サーバ「HPE NonStopシステム」と「HPE Financial Services」が提供する「資産アップサイクリングサービス」を採用し、ミッションクリティカルな決済システムを刷新。
また、BMWグループはグローバル拠点とクラウドにわたるデータ管理を統一するため「HPE Apolloサーバ」や「HPE ProLiantサーバ」、データ分析/AIプラットフォーム「HPE Ezmeral」を導入している。
小川氏は「エッジからクラウドにまたがりエンドツーエンドでas a Serviceを提供するHPE GreenLakeは、全体を管理するGreenLakeクラウドプラットフォームをベースとしている。ネットワーク、コンピュート、ストレージ、データマネジメントサービス、ワークロードオーケストレーション、分析・AI・機械学習などのコンポートネントを備える。また、プライベートクラウドのため、セキュリティ、コンプライアンス、マネージドサービス、ファイナンスサービスをはじめ、統合されたクラウドエクスペリエンスを提供している」と説明する。
また、GreenLakeクラウドプラットフォームについて同氏は「単一のURL、ID認証、デバイス登録などのコアサービス、を軸に運用する管理者、プラットフォームの使用者が同一のプラットフォームを活用できる。また、開発に際しては多様な役割の方が利用するため、開発者や調達の担当者、チャネルパートナーなどペルソナを立てて、どのような利用法なのかということを考えて設計されている。さらに、HPE GreenLakeを販売する方や購入する方などが商取引ができるようになっている。当社のパートナー、ディストリビューターとはAPIを介して、パートナーのマーケットプレイスでGreenLakeの購入が可能になっている」と続けた。