パーソルキャリアは、4月14日、「脱炭素社会」を目指す上での人材課題に関する勉強会を開催した。勉強会では、パーソルキャリア タレントシェアリング事業部i-common統括部統括部長の吉岡荘太氏が、コーポレートガバナンスコードの変更によって取り組みの強化が急がれる「カーボンニュートラル」の必要性を説明した。

  • パーソルキャリア タレントシェアリング事業部i-common統括部統括部長の吉岡荘太氏

i-commonで活動する「プロ人材」とは

i-commonとは、パーソルキャリアが運営する、企業の事業課題を「プロ人材」が持つ豊富な経験や専門性の高い知識・人脈を活用して、解決に導くスキルシェアサービス。企業の依頼に対して、最適な「プロ人材」を選定・マッチさせ、企業への支援を行う。

i-commonで定義している「プロ人材」という言葉は、専門的な知識を有しフリーランスで活躍する人のことを指す。「フリーランスやフリーワーカーと聞くと、現場の仕事を祖ている人材のイメージがありますが、i-commonには『経営のプロ』が登録しています」と、吉岡氏は語った。i-commonにはDX(デジタルトランスフォーメーション)、AI、カーボンニュートラル、新規事業に精通した人材が登録しており、契約企業の課題解決のために尽力しているという。

コロナ禍で高まるプロ人材のニーズ

「プロ人材」に対するニーズは2019年から2020年にかけて急増しているという。その背景には新型コロナウイルスの影響があり、吉岡氏は具体的に2つの要因を挙げた。 1つ目の要因としては、専門家を正社員で雇うことへのリスクが考えられるという。「コロナ禍で先が見えない中、注力する分野の専門家を正社員ではなくスポットで採用したいと考える企業が増加している」と吉岡氏は説明した。

2つ目の要因は、コロナ禍で働き方などが一変したことにある。オンライン会議やオンライン商談が日常的に行われるようになったのに伴い、社内制度の変更、営業活動を行う際のマナー、オンライン環境を整えるためのシステム導入など、新しい働き方に合わせて外部人材を活用して対応する企業が増加しているのだという。

またプロ人材市場においても、登録者数は年々増加傾向にあり、そこにも新型コロナウイルスが影響を与えているそうだ。というのも、コロナ禍を機にキャリアを見つめ直し、自身の経験やスキルを社外で生かしたいと考える人が増加しているため、以前よりも幅広いジャンルの専門家が「プロ人材」として活躍するようになったのだという。