IPA（情報処理推進機構）は4月14日、「ITパスポート試験（iパス）」の令和4年3月度合格者を発表した。今回の最年少合格者は7歳の小学1年生であり、これまでの最年少記録である8歳（小学3年生）を1年5カ月ぶりに更新したという。iパスを開始した平成21年4月から令和4年3月までの12歳以下の応募者数は294名、合格者数は61名。

iパスは、ITを活用するすべての社会人やこれから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験。

IPAによると、企業や組織におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）への取り組みが進み中、iパスの応募者数は年々増加しており、。令和3年度の応募者数は前年度比約1.7倍で過去最多の24万4254人、合格者は約1.4倍の11万1241人だったとのこと。

平成21年の開始以来、令和4年3月度までの応募者数累計は148万8538人（平均年齢27.7歳）、合格者数は67万455人（平均年齢29.6歳）となっている。

令和3年度のiパス応募者を勤務先で見ると、IT系企業が3万6,177人、非IT系企業が12万6,416人、学生（大学、専門学校、高校）が6万3,268人となっている。

特に非IT系企業は前年度比212.2％と大幅に増加しており、中でも、金融・保険業、不動産業は前年度比320.9％と突出している。業務別では営業・販売（非IT関連）が前年度比218.6％と増加しており、情報システム関連を超える結果となった。

  • 勤務先別応募者数推移（非IT企業における令和3年度応募者数の上位5業種）　資料：IPA