アイリスオーヤマは4月13日、教育のICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)化や多様化するオフィスのニーズへの対応として、教育施設やオフィスなどで使用できるプロジェクター8機種と電子黒板2機種を2022年4月末より順次発売すると発表した。
近年は特に教育現場のICT化が進んでおり、政府が進める「GIGAスクール構想」によって児童生徒1人1台の学習端末が整備されつつある。今後は学習端末の有効活用と共に、デジタル教科書の導入や既に教育現場に導入済みのモニターなど大型掲示装置の入れ替えが予定されており、プロジェクターや電子黒板に対する一層の需要拡大が見込まれている。また、オフィスにおいては、コロナ禍でのオンライン会議の普及などによりプロジェクターを使用する機会が増えている。
こうした背景を受けて同社は、映像ソリューション事業を強化してプロジェクター市場に本格参入する。また、併せて教育施設向けの電子黒板を新たに発売することで、さまざまな教育現場およびオフィス環境のニーズに対応するとしている。
プロジェクターは、大会議室やホールなどの広い空間に適した常設タイプ2機種、オフィスを想定したスタンダードタイプ4機種、教室など限られたスペースでの大画面投写に対応した超短投写タイプ2機種の計8機種を展開する。
電子黒板は65型と75型の2機種を展開予定だ。直感的な操作が可能で、4K対応の高精細ディスプレイによりコンテンツを鮮明に表示できるとしている。また、外部機器を通じて画像や映像を表示したり、メジャーや図形ツールなどの機能を搭載しているため、効率的で創造的な授業にもつなげられる。
さらに、パソコンやタブレットを接続することで画面の共有や相互操作も可能となり、 最大9端末の画面を同時に表示するなど、グループ学習や双方向学習にも活用できる。