NTTドコモ（以下、ドコモ）は4月12日、同社のネットワーク網と接続したクラウドサービスである「ドコモオープンイノベーションクラウド」の提供拠点について、東北、東海、北陸、中国、四国の5地域を2022年6月末までに追加することを発表した。

なお、同サービスは2022年7月1日からサービス名称を「docomo MECTM（ドコモメック）」へと変更するとのことだ。

  • 「ドコモオープンイノベーションクラウド」の提供地域

同サービスは、ドコモの5G（第5世代移動通信システム）コアネットワーク内のユーザーの近くにサーバを配置し、仮想マシン環境や接続環境を提供して低遅延かつ高セキュリティを実現するMEC（Multi-access Edge Computing）サービスだ。法人向けのSA（Stand Alone）方式による5Gサービスにも対応している。

今回新たに提供地域として拡大する5拠点では、次世代MEC試験環境「Beyond-MEC」で先行活用している新基盤である「Compute D」を提供する予定だという。「Compute D」は、基盤内部のネットワークや高性能GPUを使用することで、高速かつ低遅延のデータ処理を実現できる特徴を持つ。

本日より中国拠点でのサービス利用受付を開始し、ほかの4地域は2022年6月までに順次受付を開始する予定だとしている。