ファーストスクリーニング(以下略、FSC)、NTTデータMSE(以下略、MSE)、小林製薬他、複数の会社と団体は、尿成分測定器とアプリで、健康状態を見える化する実証実験の実施を発表した。
健康のための自発的な行動変容を目的に4月より順次行われる実証実験では、FSCの尿成分測定器「ハカレルシリーズ」で尿酸、尿糖とナトリウム/カリウムの値を56日間測定。機器で測定されたデータは、クラウドで保存解析され専用アプリで健康状態を確認できるようになる。なお、比較検討のために採血キットを用いた血液成分も測定される。
一般から募集する健常者200名以上を対象に尿酸、尿糖の測定が4月から、ナトリウム/カリウムの測定が5月から開始され、実験中は参加企業による健康管理食の提供やアプリが提案する健康運動なども実施され、被験者の行動や心理にどのような影響を与えたか検証される。
プロジェクトは、FSCとMSEが運営し、小林製薬がマーケティング協力他、サプリメントを提供。国立大学法人宮崎大学が健康活動における運動コンテンツ、武蔵野フーズが健康管理食の提供を行う。FSCの「ハカレルシリーズ」は、測定器にスティック状の使い捨てセンサーを装着し、スティックに尿を数滴かけるだけで、尿内成分の尿酸・尿糖・ナトリウム/カリウムの測定ができる。同デバイスを開発するFSCは、生体を傷つけない非侵襲(ひしんしゅう)健診システムやセンサーの開発、バイタルデータの収集・管理を行うベンチャー企業。新開発のセンサー技術で尿や唾液、鼻水等の体液を検査し、健康のモニタリングと改善プログラムの提案を行うサービスの提供を行っている。