Windows 11で削除され、多くのユーザーから復活の声が上がっている機能に、タスクバーの表示位置を上部または側面に移動するオプションがある。タスクバーの表示位置はデフォルトではデスクトップの下部だが、macOS風に上部に移動したり、横長のディスプレイを有効に使用するために側面に移動して使用しているユーザーは少なくなかった。しかし、Microsoftは当面のところ、このオプションを復活させる予定はないようだ。

Windows関連のニュースを伝えているNeowin.comは4月11日、「Microsoft says changing taskbar location in Windows 11 is not important」において、Microsoftの担当者がこのタスクバーの表示位置オプションについて語った内容を伝えている。

それによると、タスクバーを移動できるようにすることは、アプリがデスクトップ環境の状態を知るためにかかる負荷が大きくなるなど、さまざまな問題につながるため、現時点では再び実現させる計画はないという。

このオプションを望むユーザーが多いことには理解を示しており、引き続きフィードバックの検討を続けるものの、優先順位の高い他の作業により焦点を当てる方針を明らかにしている。

  • タスクバーの位置変更オプションについて語るMicrosoftのTali Roth氏

    タスクバーの位置変更オプションについて語るMicrosoftのTali Roth氏

Neowin.comは、ユーザーが利用できる別の選択肢として、タスクバーに機能を追加するサードパーティ製アプリの導入を提案している。例えば、スタートメニューやタスクバーをカスタマイズ可能にする「Start11」というWindows 10および11向けのユーティリティでは、タスクバーをデスクトップの上部に移動するオプションが提供されているという。