シスコシステムズは4月11日、Wi-Fi 6Eに対応したアクセスポイント「MR57」、屋内用エアクオリティセンサー「MT14」、スマートオートメーションボタン「MT30」など、Cisco Merakiブランドの新製品を発表し、ポートフォリオを拡張した。

Cisco Meraki MR57 アクセスポイント

アクセスポイント「MR57」は、Wi-Fi 6Eに対応したフラグシップモデル。

  • Cisco Meraki MR57 アクセスポイント

同製品は1×2.4GHz無線11b/g/n/ax、4×4:4、最大1,147 Mbps)、1×5GHz無線(11a/n/ac/ax、4×4:4、最大2,402 Mbps)、1×6GHz無線(11a/n/ac/ax、4×4:4、最大4,804Mbps)、1×BLEの各無線に対応する。なお、6GHzの規格は日本では未承認。

また、PoE受電対応の有線ポート(1/2.5/5GE 802.3at/bt)や、9.5W給電対応USB Type-A ポートが各2ある。販売開始予定は4月19日。

  • Cisco Meraki MR57の概要

Cisco Meraki MT14 屋内用エアークオリティセンサー

屋内用エアクオリティセンサーの新製品の「MT14」は、室内全体の空気の品質を測定するためのセンサー。総揮発性有機化合物(TVOC)、直径2.5μm の粒子状物質(PM2.5)をモニタ。また、温度、湿度、騒音レベルも測定できる。販売開始予定は4月12日

  • Cisco Meraki MT14 屋内用エアークオリティセンサー

  • Cisco Meraki MT14 屋内用エアークオリティセンサー概要

  • MT14のセンサーの値を表示するダッシュボード

Cisco Meraki MT30 スマートオートメーションボタン

「MT30」は、用途を限定せず、ユーザー側でボタンの押下でさまざまなタスクを自動的に実行できるようにできるクラウド管理型スマートオートメーションボタン。

  • Cisco Meraki MT30 スマートオートメーションボタン

  • Cisco Meraki MT30概要

タイムスタンプ付きでMeraki MV スマートカメラのスナップショットを取得、SSIDの有効化/無効化、MSスイッチポートのオン/オフ切り替え、カスタムメッセージ付きでプッシュ送信/SMS送信などが行えるという。販売開始予定は4月12日。

カスタマイズ可能なCVモデル(MV Sense API)

また、Meraki MV スマートカメラ映像の分析機能を、ユーザーが追加可能なAPI「MV Sense API」も提供開始する。ノーコードのヴィジュアルインテリジェンスプラットフォームで、独自にカスタマイズ可能なコンピュータヴィジョン(CV)モデルを構築可能。アプリはカメラ上で実行される。また、Cogniacと提携することにより学習モデルを簡単に構築できるという。販売開始予定は4月12日。

  • カメラ映像からカウンターの上に置かれたカップの数をカウント

シスコシステムズ Cisco Meraki ジャパン カントリー リード 山移雄吾氏

シスコシステムズ Cisco Meraki ジャパン カントリー リード 山移雄吾氏は、Cisco Merakiの方向性について、「Merakiでは、カスタマーエクスペリエンスをお客に提供するバリューの中心にしている。Merakiはクラウドで管理することでネットワークをシンプルに導入してもらうことを考えている。カスタマーエクスペリエンスでは、タッチポイント(タッチポイントをいかに増やせるか)とテクノロジー(ダッシュボード、AI/ML、API プラットフォーム、SD-WAN、Wi-Fi 6E)の2つの要素が必要だと考えている」と述べた。