4月6日~8日の期間で東京ビッグサイトにおいて「Japan IT Week 春」が開催されている。本稿ではSkyのブースの模様をお伝えする。
名刺管理サービス「SKYPCE」を体験
今回、目を引いた展示物は今年1月に販売を開始した名刺管理サービス「SKYPCE」の名刺スキャン体験コーナーだ。
そこで、筆者も同コーナーで実際に名刺をスキャンして、同サービスに取り込む体験をしてみた。
あくまでも筆者の体感ではあるものの、自分の名刺が管理画面上に反映されるまでは30秒もかからないほか、UIも直感的なためスムーズに操作ができた印象だ。検索機能や条件指定、iPhone、複合機で名刺を取り込めることに加え、名刺に記入した手書きメモもデータ化を可能とし、その条件で 検索ができる。
こうした製品はクラウドによる提供が数多くあるが、サービス提供者側のクラウド上にデータがあることから、自由に自社でデータを取り扱えないほか、サービスを利用する企業側でもセキュリティポリシー上で利用できないといったことがある。
SKYPCEは、こうした企業の課題に対してクラウドではなく、敢えてオンプレミスで提供しているのも特徴の1つだろう。つまり、自由にデータのハンドリングできるとともに、セキュリティも担保できるということだ。
セキュリティを高める「SKYSEA Client View」、「SKYDIV Desktop Client」との連携
そして、セキュリティについてはクライアント運用管理ソフトウェアの「SKYSEA Client View」と、大規模ユーザ向けシンクライアントシステム「SKYDIV Desktop Client」を組み合わせれば、さらに高めることを可能としている。
SKYSEA Client Viewとの連携ではデータの閲覧やダウンロード、編集・削除のログ収集機能などを提供。これにより、名刺情報の取り扱いを操作ログで把握しており、設定した回数を超える名刺情報のダウンロードが行われた場合はアラートとして検知し、管理者に通知することが可能なことに加え、名刺管理画面の操作が一定時間ない際は画面をロックする。
一方、SKYDIV Desktop Clientとの連携については、すべての操作をサーバで行い、クライアントにデータを残さないことから、名刺管理画面へのアクセスを仮想環境でのみ行えるようにし、ローカル環境への名刺データの保存を禁止することが可能なほか、画面に透かし文字を表示することでキャプチャを防止できる。そのため、外出時やテレワーク中の不要な名刺情報の取り扱いを防ぐという。
今後もSKYPCEはオンライン名刺交換機能や展示会・オンライアンセミナ支援機能、Android対応などに加え、費用面を勘案してSaaS(Software as a Services)での提供を検討しており、同サービスの進化に期待したいところだ。