マクニカは4月5日、米Retrocausalが提供する作業ミスの即時自動判定ツール「Pathfinder」(パスファインダー)のリセラー契約を締結したことを発表した。マクニカはDX(デジタルトランスフォーメーション)を目指す企業を対象に、同製品の国内販売を開始する。

Pathfinderは、AI(人口知能)を使用してメーカーの組立ラインで行われる作業をリアルタイムで分析し、ミスが発生した場合に音声と視覚によるアラートを行うことで、作業者が次の製造工程に進む前に正しく組み立てを完了できるように促す作業支援ツールだ。

例えば、デスクトップパソコンを組み立てる工程では、CPU、ファン、RAMなどを順番に取り付けていくが、ファンの取り付けの最後に行うはずの「電源ケーブルの接続」をし忘れた場合、作業者のRAMの取り付けの動きをPathfinderが自動的に検知して、アラートを出す。

  • デスクトップパソコンの組み立て工程でPathfinderを活用した例。青文字は現在作業中の工程、緑文字は作業が完了した工程、赤文字は作業漏れ、作業ミスを示す

これまで、製造DXを支援してきたマクニカは、Pathfinderの提供を通じて、誰でも現場の改善に取り組める体制の構築を支援するねらいだ。