東芝エネルギーシステムズは、福島復興風力より、福島県阿武隈地域における陸上風力発電所向けの風車46基の供給および20年間のO&M契約(風車、BOP:Balance of plantの運用・保守)を受注したことを4月4日に発表した。

なお、同陸上風力発電所の建設工事はすでに開始され、同発電所向けにGE3.2MW風車(型式:3.2-103)を納入予定で、GE3.2MW風車は、国内においても多数の納入実績があるとしている。

近年、気候変動問題への取り組みとして、再生可能エネルギー発電の導入拡大が世界中で進んでおり、福島県は「再生可能エネルギー先駆けの地」となることを目指し、2040年ころをめどに県内エネルギー需要の100%相当以上を再生可能エネルギーで生み出すという目標を掲げている。

福島復興風力は、2017年に福島県による公募において事業者として選定され、同県より支援事業費補助金の交付を受けて、同発電所の開発を推進してきた。福島県田村市、大熊町、浪江町、葛尾村にまたがる阿武隈地域の稜線上に全高約148メートルの風車を46基設置し、国内最大規模の陸上風力発電所として2025年春の完工を予定しているという。

同発電所の総発電容量は合計約14万7000kWとなり、年間想定発電量は約12万世帯分の消費電力量に相当するという。