リコーは4月1日、デジタルサービス企業に向けた経営基盤強化の一環として、デジタル人材の育成を加速するための「リコーデジタルアカデミー」を設立した。
同アカデミーは、全社員がデジタル人材となるべく自律的にスキルを磨き続ける機会を提供する社内研修プラットフォームだ。グループ各社から目的を持って選出された人材を対象とする専門的能力強化研修と、グループ社員全員を対象とするデジタルナレッジ研修の2種の教育を提供する。
専門的能力強化研修は、デジタルの専門性を持った社員がますます専門能力を向上させることを狙う教育を展開し、もう一方のデジタルナレッジ研修ではオンライン研修を中心に、全社員向けの教育を展開する予定だ。
研修プログラムでは、これまでの「会社から指示されたものを受講する受け身の研修」ではなく、一人一人が自ら考え、目的を持って学び続けることを支援する研修を提供する。
外部環境が激しく変化しデジタル技術が加速度的に進化し続ける中で、顧客にデジタルサービスで価値を提供し続けていくためには、全社員が自律的に学び続ける必要があるとして、同アカデミーの設立に至ったとのことだ。
同社は「デジタル技術とデータを使いこなし、リコーのデジタルサービスを創出・加速させる人材」を「デジタル人材」と定義している。プロセスDX(デジタルトランスフォーメーション)人材、ビジネスインテグレーター、デジタルエキスパート、ものづくりエキスパートの4領域に基づく人材体系図に従い、全社員がその中心であるデジタル人材を目指すための教育を提供していく。