丸紅、OPExPARK、ベンチャーキャピタルのBeyond Next Ventures(BNV)、デンソーは4月1日、ヘルスケア業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた提携を発表した。今後は、デンソーとBNVが共同で設立したOPExPARKに、丸紅がBNVと共に出資。手術室のDX化と手術記録映像を活用した医師向け教育プラットフォーム事業へ参画する。
昨今、ヘルスケア業界ではオンライン診療、オンライン服薬指導等の新たな医療サービスの展開、および医療データの利活用等、DX化のニーズが高まっている。また、手術件数の減少や移動の制限に伴い、若手医師が上級医の手術に立ち会い手技を学ぶ機会が減少しており、手術における医師教育が課題としてある。
そうした社会情勢を鑑み、OPExPARKは2019年に手術情報融合プラットフォーム「OPeLiNK」を活用した、手術室のDX化と手術記録映像を活用した医師向け教育プラットフォーム事業を立ち上げた。
丸紅は同事業へ出資・参画し、同社のDX化支援・推進に関するノウハウの活用、クラウドをはじめとしたIT分野における支援、およびその他事業との連携により、OPExPARKの提供サービス拡充および手術室・医師教育から病院のDX化へと事業領域の拡大に貢献するねらいだ。
同社は同事業への参画を通じて、ヘルスケア業界の知見やネットワーク、ビジネスノウハウを習得し、将来的には、製薬企業向け創薬・治験支援領域におけるDX推進・新規サービスの開発など、デジタルヘルス業界での事業拡大を目指す。