ポラール・エレクトロ・ジャパンは3月31日、2019年から3年間の同社スマートウォッチのデータを分析した結果、新型コロナウイルス感染症の間に日本の運動傾向が変化し「ウォーキング」の人口が増えていることがわかったと伝えた。日本では2019年におけるウォーキングの割合は9%だったが、2020年には15%、2021年には17%へ増加している。特にZ世代といった若い世代で顕著な増加がみられるという。
この傾向は日本以外に北欧で見られる。フィンランド、ノルウェー、スウェーデンといった北欧ではもともとウォーキングの割合が高い傾向にあったが、新型コロナウイルス感染症の間にさらにウォーキングの割合が増加したという。北欧に次いで日本、そしてオランダとイギリスのユーザーもウォーキングの割合が増えている。
また、今回の調査結果では若い世代でウォーキングの人気が増えている点も言及されている。これまで若い世代では運動強度が強く効果の高い運動が好まれていると考えられていたが、特にZ世代は運動強度が低く効率的な運動を取り入れるといったように認識が変化してきているという。
ポラールはウォーキングを最大限に活用する方法として、次のようなアドバイスを行っている。
- 運動効果を得るには必ずしも高強度のトレーニングは必要ない。低強度でゆっくりとしたウォーキングは心血管系の健康を維持するのに役立つ
- ハイキングなどの高強度ウォーキングは体全体で多くの筋肉を使い、ウォーキングの効果を高めることができる
- 上り坂や下り坂のようにウォーキングする場所(地形)を変えてウォーキングの強度に影響を与えることで、より高い効果につながる可能性がある
- 最大心拍数の60~70%であるゾーン2でウォーキングを行うことで代謝・脂肪燃焼の効率が上がることが期待できる
- 最大心拍数の70~80%であるゾーン3でウォーキングを行うことで持久力の向上が期待できる
- ウォーキング時の心拍数を計測することで運動を最適化し効果の向上に役立てやすくなる
ポラールはウォーキングの身体的および精神的な利点について、定期的に歩く人はそうでない人よりも健康であることがこれまでも多くの研究で示されていると伝えている。