セミクロンとダンフォスシリコンパワーは、パワー半導体モジュールを中心としたパワーエレクトロニクスに特化した合弁会社「SEMIKRON-Danfoss」を設立することを3月31日に発表した。

SEMIKRON-Danfossは、これまで両社が培ってきた産業用および再生可能エネルギー用モジュールにおけるコアビジネスを活用し、自動車用パワーモジュールの主導的地位を目指し、産業用および自動車用アプリケーションにおけるSiCへの技術シフトの流れを推進していくとしている。

セミクロンとダンフォスグループの現在のオーナーファミリーがSEMIKRON-Danfossを保有し、ダンフォスが所有権の過半数を持つという。両社の共同経営陣によって、既存の生産設備、顧客やサプライヤーとの関係、流通チャネルを維持したまま運営が行われるとしている。

ダンフォスの社長兼最高経営責任者のKim Fausing氏は、「SEMIKRON-Danfossは、長年にわたる強力なパートナーシップと、パワーモジュールパッケージング、技術革新、顧客アプリケーションの専門知識において70年以上の技術的リーダーシップを共有してきたことに基づいている。SEMIKRON-Danfossは、脱炭素化においてお客様に選ばれるパートナーになることを目指し、5年以内に事業規模を2倍以上にするという情熱、能力、技術がある」とコメントしている。