AdDuplexはこのほど「AdDuplex Windows Device Statistics reports」において、2022年3月におけるWindowsオペレーティングシステムのシェア動向を伝えた。Windowsのシェアは比較的新しいバージョンへ移行する推移を続けてきたが、2022年3月はWindows 11のシェアがほとんど増えていない。最もシェアが増えたのはWindows 10 20H2とされている。

  • AdDuplex Windows Device Statistics reports

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MicrosoftはWindows 10からWindows 11への移行を促している。個人ユースではWindows 11はシェアを伸ばすと推測されているが、企業ユースではWindows 10からWindows 11への移行は遅くなるだろうと予測されている。Microsoftは2025年までWindows 10をサポートするとしており、Windows 10からWindows 11へ移行する必要性は低い。企業ユースではシステムは安定して使えることが第一に求められており、新しいオペレーティングシステムへ移行することは業務を妨げるリスク要因にもなる。

また、MicrosoftはWindows 11を利用するにあたってハードウェアや仮想環境に対してシステム要件を設けており、古いプラットフォームではWindows 10からWindows 11への移行ができないという状況もある。しかし、この段階でWindows 11の増加が鈍化する傾向を示したことは注目に値する。これが今月だけの動向なのか、今後も継続する動向なのか、これからの動きが注目される。