KDDI、三菱重工、NECネッツエスアイは3月29日、液体でIT機器を冷却する「液浸冷却装置」を活用し、データセンターを小型コンテナに収容して稼働させる実証実験に成功したことを報告した。

実証では従来型のデータセンターと比較して43%の消費電力削減と、PUE（Power Usage Effectiveness：データセンターの電力使用効率を示す指標）1.07のコンテナ型スモールデータセンターを実現したとのことだ。

  • コンテナ型スモールデータセンターのイメージ

実証実験の内容は、2021年6月21日から三菱重工のYokohama Hardtech Hubにおいて、50キロボルトアンペア相当のサーバーなどのIT機器と液浸冷却装置を12フィートのコンテナに収容して稼働させるものだ。設置が容易なコンテナ型スモールデータセンターを実現することで、データセンターの設置環境や条件を大きく緩和するほか、既存のデータセンターの処理を補完できると期待される。

  • 液浸冷却装置

  • 液体で機器を冷却する様子