電通国際情報サービス(ISID)とUiPathは3月29日、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)市場のさらなる拡大を目指し、従来のパートナー契約に加えて、UiPath社がグローバルで展開している「UiPathパートナープラクティス発展のための協業契約」を、日本国内で初めて締結することを発表した。
同契約により両社は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)人材戦略を支援する、RPAを活用した「DX人財育成スタートアッププログラム」を共同で開発し、4月より提供を開始する。同プログラムの提供を通じ、3年以内に1,500名以上のDX人材の育成を目指す考えだ。
同プログラムでは、作業の見える化に関するカリキュラムを提供する「デジタル化アプローチトレーニング」とビジネスユーザー向け開発ツール「UiPath StudioX」のトレーニング(4カ月間)を提供する「RPAトレーニング」を実施する。集合教育、eラーニングによる知識・技能の習得に加え、相談窓口の設置などの支援体制を提供する。
また、RPAを個々の業務改善だけでなく、企業全体の生産性向上につなげるため、RPAトレーニングと並行して、RPAの全社定着支援を実施する。具体的には、企業内のRPA活用推進・サポート体制の構築、RPA開発・運用ルールの策定などを支援。組織による効率的なRPAの導入・拡大・定着を促す施策だ。
ISID 常務執行役員の岩本浩久氏は、「日本企業の生産性の向上は喫緊の課題であり、現場業務をロボットによって自動化することは、DX推進に不可欠だ。単なるRPAのトレーニングではなく、現場の従業員が自ら考えて、デジタルテクノロジーを用いて自身の課題を自身の手で解決できる組織と文化を醸成することを狙う」とコメントしている。