凸版印刷とLibryは3月25日、十文字中学・高等学校(東京都)と「セルフモニタリング学習」推進協定を締結したと発表した。

同協定の下で、すでに新たな「数学」の授業プログラムを共同設計しており、2022年4月からはデジタル教材プラットフォームの「Libry(リブリー)」のほか、凸版印刷の小中学校向けデジタル教材「navima」や「教育系YouTuber葉一」の授業動画などを活用した授業を実施する。授業時間を生徒1人ひとりの「理解度」「習得度」に合わせた形に個別最適化・ ・効率化し、数学的な探究活動の充実を図るという。

  • 「セルフモニタリング学習推進」協定の下で進める授業の内容

生徒に対しては、「Libry」を活用して個別最適学習支援を行う。問題演習の途中でつまずいた生徒は「navima」で小学校の単元までさかのぼって学習させ、早い進度で学習が可能な生徒は高校内容の先取り学習に取り組ませる。また、定期的なチェックテストで、知識・技能の習得度合いを確認する。

教師に対してもICTツールにより支援を実施する。教師用ツール「Libry for Teacher」を活用して、生徒の学習進度や理解状況をデータで把握し、つまずきの解消や個々に応じた学習支援を実現させるという。

凸版印刷、Libry、十文字中学・高等学校は今回の取り組みを通じて、数学の得手不得手にかかわらずデジタル教材を活用して自律的な学習に取り組める環境の構築と、成功体験の積み重ねによる生徒の自己肯定感の醸成・学力向上を目指す。