ソフトバンク子会社のSBペイメントサービスは3月24日、店舗向けに組込式マルチ決済ソリューションの提供を開始すると発表した。同ソリューションをセルフレジ、自動精算機、券売機などに組み込むことで、非接触・非対面によるさまざまな決済を実現することができる。店舗や施設などの深刻な人手不足の解消につなげる考えだ。
同ソリューションは、自動販売機や券売機などに組み込める「UPT1000」と、自動精算機などへの組み込みだけでなく、POSレジとの連動が可能な「Verifone P400」の2種類のソリューションを提供する。
従業員を介さずに顧客が非接触・非対面で支払いできる環境を整え、キャッシュレス決済の導入で現金の精算や管理にかかる時間を削減する。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済も可能。なお同ソリューションは、あべのハルカス、サンシャイン水族館、東京都恩賜上野動物園などの施設で先行導入されている。
長引く新型コロナウイルス感染症の影響で、非接触・非対面のキャッシュレス決済のニーズは年々高まっている。店舗や施設では、現金にとらわれない多様な決済手段への対応が求められている。経済産業省によると、2021年の従業員数過不足に関する景気動向指数(DI)は、小売業ではマイナス10.0、サービス業ではマイナス18.3となっており、人手不足への対策は急務となっている。