Security Affairsは3月22日(現地時間)、「Anonymous hacked Nestlè and leaked 10 GB of sensitiveSecurity Affairs」において、ハッカー集団「Anonymous」が食品飲料大手のNestlèにサイバー攻撃を仕掛け、10GBの機密データを窃取したと伝えた。同社の電子メール、パスワード、顧客に関するデータが窃取されたと説明されている。

  • Anonymous hacked Nestlè and leaked 10 GB of sensitiveSecurity Affairs

    Anonymous hacked Nestlè and leaked 10 GB of sensitiveSecurity Affairs

ハッカー集団Anonymousは、ロシアによるウクライナ侵攻後、ロシアで事業を継続している企業に対して脅迫を行っている。Nestlèはロシアでの事業から利益を得ることはないため事業を継続すると宣言したといわれており、Anonymousはその報復としてサイバー攻撃を仕掛けてデータ流出を図ったとみられる。

なお、Nestlèは3月23日(現地時間)、「Update on Russia and Ukraine | Nestlé Global」において、すでにロシアへの必要不可欠ではない輸出入を停止したこと、すべての広告を停止したこと、設備投資を停止したこと、国際制裁を遵守していること、当面の間ロシアで利益を挙げたり税金を支払う予定はないこと、乳児用食品や医療/病院栄養などの必要不可欠な食料は提供すること、などを伝えている。

  • Update on Russia and Ukraine|Nestlé Global

    Update on Russia and Ukraine | Nestlé Global

ハッカー集団Anonymousのサイバー攻撃はNestlèに限定されたものではなく、ウクライナ侵攻後にロシアで活動を行っている40の国際企業が標的になっているとされている。今後、Anonymousから他の企業に関するデータ漏えいの発表が相次ぐ可能性がある。