Nushell開発チームは現地時間2022年3月22日、Nushell バージョン0.60をリリースした。WindowsやmacOS、Linuxで動作し、GitHubから各OSのバイナリーファイルやソースコードを入手できる。Debian GNU/LinuxやUbuntuで利用する場合、pkg-configやlibssl-devパッケージの導入、オプション機能をすべて有効にする場合はlibxcb-composite0-devやlibx11-devパッケージを導入し、依存関係を解消しなければならない。なお、WindowsはWindows Package Manager CLI(winget)やChocolateyからも導入できる。
NushellはファイルやサービスをRAWテキストストリームとしてとらえず、各入力を構造的に把握するPowerShellに類似したシェルとして開発されてきた。出力はフィルタリングや内容を選択するパイプラインを通じて行われる。公式ブログによれば、Nushell バージョン0.60は入力コマンドの補完機能強化や、動作を制御する設定ファイルの形式変更、テーブル構成に列名を含むフッターを追加するなど多数の改善が加わった。なお、前バージョンは0.44と数値的に大きくスキップしているが、開発陣は「破壊的な変更数を強調するため」だと説明した。今後はバージョン1.0に向けて、パターンマッチングやタスクなど多くの機能強化を目指している。