大日本印刷(DNP)は3月23日、キャッシュレス決済などに活用できる、NFCタグの認証サービス「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」の提供を2022年3月14日より開始したことを発表した。
企業や施設の店舗のレジ周りなどに薄い小型の紙やシールの形状で発行したNFCタグを貼付しておくことで、生活者が自身のスマートフォンでタグにタッチするだけで認証が完了するため、決済端末などの特別な機器を使わずにキャッシュレス決済を導入できるという。
また、近年の多くのキャッシュレス決済で採用されている二次元コードとは異なり、NFCタグは撮影による複製ができないなどセキュリティ上のメリットを持つため、偽造や不正利用の防止にもつながるとしている。
同サービスは、生活者がスマートフォンで店舗のNFCタグにタッチした場合に、個々のNFCタグに書き込まれた認証鍵のデータをワンタイムトークン化して認証サーバに送り、NFCタグの真贋判定を瞬時に行うものだ。スマートフォンに表示された画面の誘導に従い支払金額や決済方法を入力するだけで決済が完了する。
決済端末や読取端末の導入が不要なためコストが削減できるほか、非接触方式のタッチのみで起動できるためカメラの起動が不要であるという利点を持つ。また、NFCタグを認証サーバと組み合わせることで、偽造や不正利用の防止を強化できるとのことだ。