Windows 11および10の最新バージョンは、可能な限り不要なアプリケーションが排除されているが、それでも多くのアプリケーションがインストールされている。

中には、システムリソースを大量に消費するアプリケーションもあり、不要なアプリケーションをそのままにしておくと、処理速度の低下を招く可能性がある。そこで本稿では、Windowsでパフォーマンスを重視する時にアンインストールすべきアプリを紹介しよう。

Microsoft Silverlight

Microsoft Silverlightは、マイクロソフトがAdobeFlashのようにリッチなアプリケーションをつくるために開発したWebブラウザ用のプラグイン。だが、HTML5への移行により2021年10月12日でサポートが終了した。

公式リンクからSilverlightをダウンロードすることもできないし、Google Chrome、Microsoft Edge、Firefoxなどの最新バージョンのブラウザとの互換性もない。

Adobe Flash/Shockwave

Adobe Flash/Shockwaveは、かつてはWebアプリケーションの標準技術だった。しかし今では、開発元のアドビがAdobe Flashの代わりにHTML5の開発に注力しており、いずれも開発が中止された。

加えて、Adobe Flashは多くの脆弱性を抱えているため、サイバー攻撃者に狙われやすいので、セキュリティを保つ意味でもFlashの利用は回避したほうが望ましい。

Java

Javaには言語とランタイムがあるが、上記のSilverlightやFlashと同様、Webプラグインは脆弱性が多く、攻撃に悪用される危険性を抱えている。Javaの脆弱性はAdobeReaderなどのセカンダリプログラムに転送されるリスクがある点も問題視されている。

その危険性から、Google ChromeやFirefoxではJavaのサポートが終了しており、Javaで開発を行っているエンジニアでなければ、Javaのプラグインをアンインストールしても問題ないはずだ。

Cortana

Cortanaはマイクロソフトによって開発されたAIアシスタントで、Bing検索エンジンからの情報を使って質問に答えることなどが可能。普段使っていなくても、メモリを消費していると言われている。

Cortanaは、Windows 10では、インストールされている製品イメージから削除され、Windows 11ではタスクバーに常駐する標準機能ではなくなっている。不要であれば、削除したほうが無難だろう。

  • Cortanaはタスクマネージャーから無効にできる

PCメーカーのプリインストールアプリ

大手メーカーが提供しているPCは、メーカー独自のソフトウェアが最初からインストールされている。独自のソフトウェアは、「Dell SupportAssist」「Lenovo Power Manager」といったように、名称にメーカー名が入っている。これまで、こうしたメーカーのプリインストールアプリはマルウェアに悪用されたこともある。

メーカーによって、不要なアプリが異なるので、アンインストールする場合は、そのアプリの役割を調べよう。

Windowsのプリインストールアプリ

Windows 10以降のOSが搭載されたPCを購入して初期設定が終わって、まず気づくのは初めからインストールされているアプリの多さかもしれない。

例えば、「Movies&TVアプリ」「Candy Crush Friends」「Groove ミュージック」「Print 3D」「People」「天気」など、さまざまなアプリがインストールされている。

ただし、Windowsのプリインストールアプリの中には右クリックから削除できないものがある。そうしたアプリはPowerShellを使わないと削除できないので、注意されたい。