ベネッセコーポレーションは3月17日、「進研ゼミ」の英語オプション教材「オンラインスピーキング」に「表情・感情認識AI」を導入したことを発表した。導入にあたっては、シーエーシーが提供する「心sensor for Communication」をベネッセ独自のレッスン品質管理ノウハウに基づきカスタマイズしたシステムが用いられている。
同システムでは、レッスン中の講師の表情やジェスチャーをAIで解析して視覚化し、講師自身の表情やジェスチャーの回数などを即時にフィードバックする。講師はフィードバック内容を基に、リアルタイムに自身の指導を把握し軌道修正することができるうえ、レッスン終了後のクイックレポートで、結果に応じたアドバイスを受けられるという。
レッスンの解析データは、講師単位でログとして蓄積し分析。週次で自動分析を行い、改善が必要な講師にはトレーニング担当が個別指導を行う。また、パフォーマンスが高い講師のノウハウを講師組織全体に還元し、日々のレッスン品質を向上させていく。
「オンラインスピーキング」は未就学児、小学生、中高生が受講する英会話レッスンで、講師の雰囲気や子供へのの接し方などが、レッスンの満足度・学習効果を左右する要素となる。ベネッセコーポレーションはそうした要素を基準化し、全レッスンをAIでリアルタイム解析、講師にフィードバックすることで、指導品質の向上を図るため、今回のシステム導入に至った。
今後、同社は講師の指導品質改善・向上に限らず、レッスンを受講する子供へのサービス拡充に同システムを活用することを検討する。