デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティングは3月17日、熊本県八代市と共同で、住所地の災害リスクや避難支援の要否といった個人の特性を踏まえて設定した避難タイミングでの段階的な避難通知、避難状況の可視化などを可能としたスマートフォン用アプリの開発に向けた実証を実施すると発表した。
同実証は、「令和2年7月豪雨災害」を受け、住民の避難行動等八代市の知見と総合防災ソリューションを開発・展開するデロイト トーマツの知見を組み合わせ、先進技術を活用した防災・減災の推進を目的に行うもの。避難行動計画策定から、災害発生時の避難タイミングや避難の完了までをデジタル化する「デジタル避難スイッチ」について検証を行う。
まず1回目の実証実験として、八代市が「生活圏域を共にする近隣自治体」の氷川町・芦北町も参加し、スマートフォン用のアプリケーションを用いた実証実験を行う。地域住民、八代市長、防災士ら計30名ほどが参加する。
同実証実験を通じて両者は、今後も住民の視点に立ち、各システムの連携・拡張を図りながら「災害に強いまちづくり」の実現を目指す考えだ。