JR東日本は3月16日、Suica統計情報の定型レポート「駅カルテ」の販売を開始すると発表した。同レポートは、Suicaの利用者が、駅の改札を入出場する際に記録されるデータ(入出場駅、入出場時間など)を用いたもの。個人が識別されないよう統計処理したうえで、作成した図や表を、駅別に月次のレポートにして提供する。
同社はこれまでSuica利用時に記録されるデータを、利用者が識別されないよう統計処理したうえで鉄道等のサービス向上に活用するとともに、自治体のニーズに応じた分析レポートを提供してきた。
今回、地域活性化にSuicaの統計情報をさらに幅広く活用してもらえるよう、「駅カルテ」の販売を開始する。
プライバシーへの配慮として、元となるデータから氏名などを削除し、個人の識別性を下げる加工をしたうえで、統計情報を作成している。利用時間は1時間単位、また年齢は10歳単位で集計処理を実施し、主に1カ月間を通じた1日当たりの平均(平日・休日別)で表示している。また、集計値は 50人単位とし、30人未満は非表示としている。
レポートへのデータ利用を希望しない利用者については除外する対応を行う。利用を希望しない場合は、Web、メール、電話より手続きを行う。4 月10日までに除外の手続きがあった場合、駅カルテの全レポートから除外する。