ルネサス エレクトロニクスは3月15日、車載ワイヤレス充電器向けに、次世代WPC(Wireless Power Consortium) Qi 1.3規格に対応した15Wワイヤレス充電のリファレンスデザイン「P9261-3C-CRBv2」の提供を開始したことを発表した。
同リファレンスデザインは、3コイルタイプ(MP-A13)の送電ユニット(Tx)と、車載規格に適合したワイヤレスパワーコントローラ「P9261」を搭載し、WPCのQi 1.3規格における15W充電用のExtended Power Profile(EPP)に準拠しているほか、独自の充電プロファイルにより、最大50Wまでの電力供給に対応しているという。また、ホストコントローラとしてルネサスの車載用マイコン「RH850」を搭載しており、機能安全レベルASIL Bのサポートが可能だという。
また、専用のGUI(Graphical User Interface)ツールも用意。これを活用することで、リアルタイムでの制御と監視が可能なほか、選択したコイル、トランスミッタの状態、入力電圧、降圧出力電流、Txパワー、ブリッジ電圧などの主要パラメータを数値で確認することができるようになるという。また、異物検出機能(FOD)の設定など、ハードウェア設計に関連するユーザ独自の変数の調整もGUIで実行できるとしている。