NTTドコモは3月15日、現実世界の空間情報にひも付くAR(Augmented Reality:拡張現実)の作成を簡易化するための「空間AR開発パッケージ」を開発したことを発表した。これにより、短期間で容易に空間ARコンテンツを作成できるようになることが期待される。
空間ARコンテンツとは、ARクラウド技術とデジタルツイン技術を用いて、現実世界の景観とデジタル情報を融合させたコンテンツを指す。空間ARコンテンツの活用によって、ユーザーはARグラスやスマートフォンを用いて、現実世界の情景の中でデジタル情報やバーチャル広告、クーポンなどを受け取ることが可能になる。
通常、空間ARコンテンツを作成するには、デジタルツインを構築するために現実世界の空間情報をスキャンする技術、空間情報にひも付けてコンテンツを配信するためのツール、ARクラウドサーバなど、複数の技術やシステムが必要だ。
同サービスでは、デジタルツインを構築するためのスキャンツール、コンテンツを作成し配信するためのオーサリングツール、コンテンツを配信するためのARクラウドサーバ、空間ARコンテンツを体験するためのビュワーアプリをパッケージとして提供する。ビュワーアプリは複数の自己位置推定技術やプラットフォームにも対応しており、使用環境や体験の内容に合わせて提供するという。