オリックスグループで太陽光発電所のアセットマネジメント業務及び運営を行うオリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント(以下略、OREM)は3月11日、AIなどの最先端デジタル技術に現場技術者の知見とノウハウを組み合わせて、大規模太陽光発電所の発電効率や生産性を見える化し、効果的な運用について提案する「ターンアラウンドサポートサービス」を開始することを発表した。サービスは稼働済みのメガソーラー施設向けに、生産性向上の調査と分析、最適な管理体制のプランニング、具体的な施策とその費用対効果など、売電収益の最大化を図るマネジメントをレポートで提出する。

レポートの流れ(同社資料より)

レポートは、発注から1カ月以内の短期かつ、各発電所に適合したテーラーメイド型のスポット契約で提供される。設備の遠隔監視データの診断から始まり、発電設備の挙動傾向から年次劣化傾向及び太陽光エネルギーが電気に変換される比率であるPR(Performance Ratio)値を算出。OREMが持つビッグデータをもとに分析し、パフォーマンスの障害となっている部分の推定と抽出を行う。設備の流動性や収益性など資産価値向上のために必要な書類リストをまとめるドキュメント精査、ドローン空撮やAIでのデータ解析、現地へのエンジニア派遣などを通じた確認調査を行った後、現状を改善するマネジメントプランの策定が行われ、最後にプランの収益シミュレーションを行い、必要な諸費用と改善効果を確認し、すべてをまとめたレポートの納品する。

同社では、レポートを発電施設の効率的な運営のための資料としてだけでなく、発電所という資産の売却や買収などの資料としての活用も視野に入れおり、脱炭素社会で注目されるメガソーラー事業への投資や再生可能エネルギーの普及に貢献するサービスとして同事業を展開していくという。