AGCは3月11日、NTTドコモとJTOWERの技術協力により、日本国内の携帯キャリア4社に割当てられた5G Sub6帯全周波数に対応したガラスアンテナ「WAVEATTOCH」を開発したことを報告した。
同製品は複数の携帯キャリア間で基地局を共同使用する「インフラシェアリング」に利用可能であり、携帯キャリアの設備投資負担の軽減に寄与するという。同社は、同製品が建物の外観を損なわないデザインであるとして、景観への配慮が重視される場所への導入も期待している。今秋よりJTOWERと商用実験を開始し、11月より商業生産を始める予定だ。
2020年に販売を開始した「WAVEATTOCH」は、建物の窓の室内側に貼り付けることで、街の景観や建物の外観を損ねることなく屋外をサービスエリアにできる「窓を基地局化するアンテナ」である。
今回開発した製品は、1台で国内携帯キャリア4社に割り当てられた5G Sub6帯の全周波数をカバーしたことに加えて、従来品よりも小型となった。今後は、国内各通信事業者およびインフラシェアリング会社への販売を目指すという。