日立ソリューションズ・クリエイトと日立ソリューションズは、クラウド上にMicrosoft Teamsと自動連携した仮想オフィス空間をつくり、テレワークや出社している人が一体感を持ち、コミュニケーション活性化を図る「仮想オフィスサービス」を、3月11日から販売開始する。

同サービスでは、従業員がWebブラウザを起動すると、Microsoft Teamsと自動連携した仮想オフィスに出社する。そこには、既に出社しているチームメンバーの顔が表示されるため、従業員はリアルな感覚を持ちながら、チャットで挨拶し、業務を開始することができる。

部署やプロジェクトなど、自由に「チーム」を作成でき、所属するメンバーについて、仮想オフィス内や実際の勤務場所、業務の状態をいつでも知ることができるため、チームで業務を進める上での心理的安全性確保に貢献する。 チーム内に限定したチャットや掲示板の活用を通じ、一体感も醸成できる。

同サービスは、1万人を超える利用者が同時にアクセスでき、安定運用が可能なシステム基盤を実現している。また、人事システムのデータを活用すること(CSV連携)で、組織変更に伴う人事異動や中途採用、退職者情報の反映も可能。

  • 「仮想オフィスサービス」の画面

日立ソリューションズグループは、2020年の新型コロナウイルス感染拡大を契機に、テレワークへと大きく舵を切ったが、従業員のコミュニケーションや心理的安全性確保といった課題が顕在化していたという。

こうした背景を踏まえ、日立ソリューションズ・クリエイトでは、人事総務部門が中心となり、社内コミュニケーションツールとして定着していたMicrosoft Teamsを生かした仮想オフィスのプロトタイプ版を自社開発し、2021年5月~7月、社内で検証した。

その結果、離れた場所で働いていても、従業員の約80%から孤独や寂しさの軽減につながったというアンケート回答を得ることができたという。「仮想オフィスサービス」は、プロトタイプ版を基に機能改善を図り、提供されるものとなる。