仏ダッソー・システムズは2月24日(現地時間)、ライフサイクル・アセスメント(LCA)の新ソリューション「Sustainable Innovation Intelligence」(サステナブル・イノベーション・インテリジェンス)の提供を発表した。同ソリューションを利用して、企業は自社の生み出す製品、材料、プロセスが環境に与える影響を予測することができる。

同ソリューションは、同社が提供する「3DEXPERIENCEプラットフォーム」に組み込まれたクラウドベースのソリューションとなり、バーチャルツイン技術とLCAデータを組み合わせることでサステナビリティに関する要件を早期に設定できる。

また、資材調達から設計、製造、オペレーション、物流、販売、マーケティング、廃棄や生産終了までをバーチャル環境で包括的に管理できるので、各部門ではそれぞれのビジネスプロセスを実行する前に問題点や改善点を特定し、意思決定が持続可能性を考慮したものであるか評価できる。

同ソリューションには、ecoinvent Associationが提供するライフサイクル・インベントリ・データベースが組み込まれている。そのため、自然環境から採取された資源、水源や土壌に排出された汚染物質、大気中に排出された温室効果ガス、他のプロセスで必要となる物質、地球全体もしくは地域レベルで発生する生成物・副産物・廃棄物などの情報も評価・提供することができる。