Googleは3月8日(米国時間)、「Google Announces Intent to Acquire Mandiant」において、セキュリティベンダーのMandiantを、1株あたり23ドルで買収することで最終合意に達したと発表した。Mandiantのネットキャッシュを含む約54億ドルの全額現金取引を行うことで合意したとされており、買収自体は株主承認や規制当局の承認などを得て2022年後半に完了する見通しとされている。
GoogleはMandiantを買収することで、Google Cloudのセキュリティ機能を強化するとしており、次のセキュリティ・ライフサイクルにおいて保護機能が提供されると説明している。
- アドバイザリサービス
- 脅威の検出とインシデント対応
- 自動化および対応ツール
- テストと検証
- マネージド・デフェンス
Googleはすでにゼロトラストセキュリティ、悪意あるコンテンツの検出、悪意あるソフトウェアの検出、自動セキュリティ分析、サイバー脅威の検出と保護などを実現するための、各種ソリューションを提供している。Mandintを買収することで、セキュリティ機能をさらに強化する狙いがあると見られる。
Mandiantは2021年6月にFireEyeの名称を含む製品事業をSymphony Technology Groupに売却し、社名をMandiantに変え、脅威インテリジェンスを提供するMandiant Solutions事業に注力していた。現在、600人を超えるコンサルタントが毎年数千件のセキュリティインシデントに対応しているほか、300人以上のインテリジェンスアナリストが研究を行っている。