IIJグローバルは3月9日、グローバルなデータ活用に向けてマルチクラウド環境にシフトする日系企業を対象に、豪Megaportのマルチクラウド接続サービスに導入・運用サポートを付加した「マルチクラウドインターコネクト(Megaport)」を提供開始した。価格は個別見積。
新ソリューションは、世界各地に接続ポイントを持つMegaportのネットワークインフラを介して、オンプレミスとクラウド、または複数のクラウド間をプライベート接続することで、マルチクラウド環境での快適なアクセスと接続コストの最適化を実現するという。
同ソリューションの特徴は、世界中のクラウドリージョンへの接続によるグローバル企業のクラウド接続の最適化、クラウド間のダイレクト接続による接続コストの削減、SASE(Secure Access Service Edge)ソリューションとの組み合わせによるパフォーマンスとセキュリティの両立の3点。
同ソリューションにより、Megaportネットワークを経由し、幅広いクラウドサービスに接続することができる。ユーザー拠点からMegaportネットワークまでは、最大100Gbpsの回線を提供する。例えば海外オフィスのユーザーは、国内のユーザー拠点を経由せずクラウドサービスに直接アクセスできるため、接続コストの最適化を図ることが可能としている。
クラウド同士のダイレクト接続をサポート(最大10Gbps)しているため、ユーザー拠点からデータセンターを経由せず直接クラウドへアクセスでき、トラフィックを最適化できるという。クラウドを使い分ける場合、クラウド間のデータ移行がシームレスに可能であり、接続コストも低減できる。
SASEソリューションとの組み合わせに関しては、社内システムのクラウド利用はMegaport経由で閉域接続し、インターネットや各種SaaSへの直接アクセス(インターネットブレイクアウト)にはSASEソリューションを適用することで、高速化とセキュリティ確保を両立する構成が可能だという。
Megaportのマルチクラウドへのダイレクト接続とSASEの組み合わせにより、DX(デジタル・トランスフォーメーション)に求められるワークプレイス環境を実現するとしている。