ANAグループ(ANA)、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、羽田みらい開発(羽田みらい)は3月9日、地域に住みながら、都会の仕事と地域の農業などを両立させる新たなコンセプトの街「アグリ・スマートシティ」の実現に向けた実証実験を開始すると発表した。
「アグリ・スマートシティ」とは、飛行機とICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を使って地域と都会の人とモノをつなぐことによって、地域に住みながら、都会の仕事と農業など地元の仕事を両立して豊かなライフスタイルを満喫できる新たな街を目指す取り組み。
ANAの「産直空輸」をはじめ、NTT Comの「ICTソリューション」、羽田みらいの「羽田イノベーションシティ」のように、3社はこれまで、都会と地域の人とモノが高速につながる「アグリ・スマートシティ」を実現するためのヒントとなるソリューション開発に携わってきた。今回はこの取り組みに賛同するステークホルダーを募集し、その強みやアセットを生かした検証を進めるという。
なお、賛同企業は3月からオープンに募集を開始し、複数の実証実験を行うことで、利用者の反応を見ながら軌道修正していく「アジャイル型」での検討を進める予定とのことだ。7月ころからは、取組に参加するステークホルダーがそれぞれの強みを活かして協力する「共創」によって、「アグリ・スマートシティ」の実現に向けた知見や課題の共有に取り組む。