MMD研究所は3月8日、「2022年シニアの3Gサービス終了に関する実態調査」の結果を公表した。同調査にはモバイル端末を所有している60歳から79歳のシニア層の男女1万人が回答した。
調査の結果、シニア層が所有するモバイル端末はスマートフォンが89.2%と最も多いことが明らかになった。また、フィーチャーフォンが7.0%、ガラホ(スマートフォン用のOSなどを転用して開発されたフィーチャーフォン)が3.8%だったとのことだ。2021年8月と比較すると、スマートフォンの所有率は4.4ポイント増加している。
フィーチャーフォンを主として利用している694人を対象に、3G(第3世代移動通信システム)サービスが終了することを知っているかを聞くと、「知っている」とする回答が83.9%、「知らない」とする回答が16.1%となった。3Gサービスが終了すると知ったきっかけは、ダイレクトメールが最も多いようだ。
また、3Gサービスが終了すると知っているフィーチャーフォン利用者のうち、自身が契約している通信キャリアの3Gサービス終了時期を知っている人は65.6%だった。なお、サービス終了時期を知っていると回答した人のうち、その時期を正しく回答できたのは66.1%だったとのことだ。
3Gサービスが終了すると知っているフィーチャーフォン利用者581人に対し、スマートフォンへの乗り換え意向時期を聞くと、「時期は決めていないが検討している」が35.3%と最も多く、次いで「検討するかどうか具体的にはまだ決めていない」が24.6%、「スマートフォンへの乗り換えは検討していない(ガラホ / 4G LTEケータイへの乗り換えを検討している)」が21.5%となった。
さらに、乗り換え時期は決めていないが検討していると回答した233人に対し、スマートフォンに機種変更する上で不安に思う事を聞いたところ、「月額料金が高そう」が51.9%と最も多かった。「端末代が高そう」(40.8%)、「慣れるまでに時間がかかりそう」(38.2%)とする回答が続いた。