大和証券、NTTコミュニケーションズ、日本テクトシステムズは3月2日、電話を活用した「認知機能チェックシステム」の実証実験を行ったことを発表した。NTT Comと日本テクトが連携し、認知機能の判別に役立つアルゴリズムを活用し同システムを構築・提供した。実証実験では、同システムの有効性および操作性の検証が行われた。
なお、NTT Comはこれまで、高齢者でも使い慣れたツールである電話と音声解析AIを連携させたソリューションの検討を進めてきており、日本テクトシステムズは認知機能AIチェックツール「ONSEI」などのサービスやシステムを提供している。
実証実験の結果、スマートフォンアプリでの利用だけではなく、スマートフォンでの電話機能、フィーチャーフォン、固定電話など受付手段を多様化することで、高齢者が自分の好む方法で認知機能のチェックが可能だったという。
大和証券の顧客に、電話もしくはスマートフォンアプリを利用し、同システムにて認知機能の確認を実施した。認知機能のチェックの詳細は以下となる。
電話での認知機能チェック
1. 所定の電話番号へ発信
2. ガイダンスの要求に沿って、ユーザーIDをプッシュボタンで入力
3. 本日の日付を発話(西暦何年、何月、何日、何曜日)
4. 回答内容や話し方からAIが認知機能の状態を判定
アプリでの認知機能チェック
1. スマートフォンアプリをダウンロード
2. インストール時に団体コード,ユーザーID,パスワードを入力
3. 本日の日付を発話 (西暦何年、何月、何日、何曜日)
4. 回答内容や話し方からAIが認知機能の状態を判定