凸版印刷は3月2日、製造DX支援ソリューション「NAVINECT」に、RFIDを活用して製造工程の進捗を見える化する「生産実績管理機能」を追加したことを発表した。3月上旬より同機能の提供を本格的に開始する。費用は500万円から(ハードウェア、立上げ費用は別途)。
同機能を活用することで、従来は紙ベースで管理している生産実績情報を、RFIDを活用して取得し、デジタルデータとして管理できる。
具体的には、まず製造指示書にRFIDタグを貼付し、製造開始時に指示書を指定ホルダーに挿入することで、生産開始情報を自動で取得する。生産終了時には次工程に指示書をまわすため、指定ホルダーから抜き取ることで終了情報も自動取得される。
生産実績情報をデジタル管理することで、製造の初工程から生産完了までの全工程の進捗情報をタイムリーに把握することが可能なうえ、顧客企業の基幹システム(ERP)へのデータ連携機能をセットで導入することで、管理業務の省力化・精度向上が可能になる。 従来のRFIDタグでは、重なると情報を読み取れないという欠点があったが、同機能では積層型RFIDを採用することで、30枚程度の製造指示書を一括読取りを可能としているという。