運用自動化クラウド「Kompiraシリーズ」を提供するフィックスポイントは、業務システムのリモート化を検討する企業向けに「リモートアクセス」「特権ID管理」「証跡管理」などのソリューションをオールインワンで提供するサービス「Kompira Greac」を3月1日より開始することを発表した。
「Kompira Greac」は、ネットワーク上に専用のゲートウェイ「Kroker」を1台のサーバーにインストールし、アクセスをWEB画面から「kroker」を経由してSSH、RDP、telnetで対象機器に接続することでセキュアなリモート環境を提供する。導入には管理対象ネットワークからWebSocketのアウトバウンドを許可するだけでよく、別途エージェントのインストールやファイヤーウォールの設定も不用で、既存のネットワークへの影響を最小限に抑えたシステム導入が可能になっている。リモート接続に関しては、クレデンシャル情報も暗号化してクラウド上で管理を行い「krocker」上の鍵で復号を行う他、「Kompira Greac」へのログインにも多要素認証に対応するなどセキュアな環境の提供を行う。
ソリューションの特長としては、ブラウザで「Kompira Greac」にアクセスするだけで対象機器がログイン不要で利用でき、リモートアクセス時に接続しているセッションに別のユーザーが参加できる「同時作業」にも対応。リモートワークの統制機能として、ユーザーごとに接続の可否や設定が可能で、証跡管理機能ではコマンドや操作の履歴をテキストと動画で記録を行い、クラウド上で一元管理できる。サービスは、Microsoft Azureを基盤とするSaaSサービスとして提供、ライトプランで同時接続数5つで月額38,500円からの利用となる。