BBソフトサービスは2月28日、「インターネット詐欺リポート」を発表した。これによると、同社が開発・提供する、ネット詐欺専用セキュリティソフトの詐欺ウォール調査により収集しているフィッシング詐欺サイトにおいて、フリマアプリ「メルカリ」をかたるフィッシング詐欺サイトが2021年8月以降5カ月連続で増加し、2022年1月は前月比約1.7倍の883件となったことが分かった。

  • 詐欺ウォールで調査収集したメルカリをかたるフィッシングサイト 資料:BBソフトサービス

メルカリをかたったフィッシング詐欺サイトは2021年6月から確認され始め、9月まではわずかだったが、10月に前月比約8.4倍の151件と急増し、11月は415件、12月はさらに増加し526件と右肩上がりで増加し続け、1月は883件となった。今後も増加する可能性があり、引き続き注意が必要と同社は注意を呼びかけている。

主な手口は、メルカリを装ってメールやSMSを送り、メルカリとそっくりな偽サイトに誘導しメールアドレスやパスワードを入力させようとするもの。メルカリのアカウントはスマホ決済サービス「メルペイ」と連携しているため、IDのメールアドレスやパスワードを入力してしまうと、アカウントを乗っ取られ、不正利用されるなどの危険もある。

  • フィッシング詐欺サイトのイメージ画像

フィッシング詐欺による被害を防止するには、メールやSMSで案内されたURLが正規URLであることを確認したり、SSL通信が提供されているかどうかチェックしたりすることが有効だ。個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意し、ログインID・パスワードの使い回しを控えることを同社は推奨している。