NTTドコモは2月28日、花王とヘルスケア事業で協業を開始すると発表した。花王が開発した仮想人体生成モデルとドコモのスマートフォン向け健康管理・増進アプリ「dヘルスケア」やデジタル技術などを組み合わせたヘルスケアソリューションの構築を目指す。

  • 「仮想人体生成モデル」が備える項目の例

花王の仮想人体生成モデルは、健康診断などで得られる身体に関する項目から、ライフスタイル（食事、運動、睡眠など）や性格傾向、嗜好性、ストレス状態、月経などの日常生活において関心の高い項目まで1,600以上の項目を備え、これらがどのようなパターンで現れるのかを示すことができるという。例えば、歩数と体重から、中性脂肪やLDLコレステロールといった健康診断の際に測定するような項目の値を推定することができる。

ドコモは、推定した各データをもとに、「dヘルスケア」などと連携させ、一人一人に適した健康行動のアドバイスに加え、ライフケア関連商品・サービスの提案を実現するとしている。

両社は今後、花王のデジタル・ライフ・プラットフォーム事業およびドコモのヘルスケア・プラットフォーム事業、双方におけるパートナーとして、さらなる協業を検討していく方針だ。