NECは2月25日、スーパーマーケットやドラッグストアなどの小売業のDXを支援するクラウドサービス「NEC棚定点観測サービス」の提供を発表した。

同サービスは、カメラ映像からAIがリアルタイムに自動で商品棚の在庫量を可視化し、商品の補充や前出しが必要な棚の情報を従業員に提供するものだ。第一弾として、商品棚の状態を可視化する「売り場チェック機能」の提供を開始する。カメラ機材も含めた映像クラウドサービスとして提供し、価格(税別)は初期費用が7万4800円(カメラ込み)、月額費用が3980円からとなる(カメラ単位での契約になる)。

「売り場チェック機能」は、事前学習用に商品棚の画像を1枚登録するだけで、AIがリアルタイムに自動で商品棚の在庫量を可視化する。また、専用のモバイルアプリにより、店内カメラで撮影した画像から商品棚部分のみを抽出し、歪みを補正してスマートフォンで確認することができる。

  • モバイルアプリの画面イメージ

この他、特許出願済みのNEC独自の技術を活用した人物消去機能を基本機能として搭載している。同機能を活用することで、人の映り込みを消去することで商品棚の状態を安定して確認でき、プライバシーに配慮したカメラ映像の管理が可能だ。

  • カメラ撮影映像の人物消去機能

今後は、品出しを必要とする棚を知らせる「品出しアラート機能」などの機能強化を進めていくという。